出たとこ勝負
すでに納得がいかない。
ここ数日ブログを書き続けているが、恥ずかしさで出来上がったものに再び目を通せていない。
まずタイトルからしてキツい。ダサくて見れたもんじゃない。
文章をサッ!と書き上げて、パッ!!と思いつきで浮かんだフレーズを、その場でドリャ!!!っと書いているだけだから、当然っちゃ当然なんだけど。
「自分で恥ずかしいと思うものを人様に見せんじゃねぇ!」とのご指摘はごもっともだ。
何も言い返すこたぁございません。
よっぽどの天才でもない限り、アウトプットの回数は多ければ多いほど良い。
自分は天才ではない。
村上龍が『限りなく透明に近いブルー』を書きあげた時のエピソードや、ジャック・ケルアックが『オン・ザ・ロード』を一気に書き上げたというエピソードを聞いて、「ああ、自分でもできそうだな」とは到底思えない。
しからば、衆目に晒す頻度を少しでも高くして、レビューと修正を繰り返すのが定石だろう。
本ブログは、そのサイクルの実践であり、いわば文章における筋トレのようなものとして運用している。
どうせ少しの人にしか公開してないし、好き勝手やったれ!と思って。
とはいえ、ただ漫然とやっていてもウマみは少ないので、ここで書き上げるにあたっていくつかのテーマを定めた。
①1時間で書き上げる
②テーマはその場で出す
③推敲はしない
出たとこ勝負の短距離走、一発撮りだ。
ある程度体裁を整えたものは別の場所(note)で書いているのだけど、いざまとまったものを書こうと思うと、完成度を高めようと肩に力が入ってしまう。
やれこの表現は本当に適切か、やれこの論理展開は不自然ではないかと、細かなところにばかり注意がいってしまい、いつまで経っても最後まで書ききれない、という事態に陥りがちだ。
質を求めるのは間違ってはいない。
けれど、時間をかけたところでその分だけ良いものができる、というわけでもない。
丁寧に仕上げて自分でも納得のいくものが出来上がったとして、果たしてそれが多くの人に読まれるのかといったら、それもまた別の問題。
2週間かけてリサーチ、推敲、レビューを重ねて挙げた文章よりも、思いついたことを2時間ちょっとで書き上げたものの方が多く読まれる、なんてこともザラにある。
どうせなら、なるべく多くの人に読まれたい。
そのためには、とにかく数をこなすことだ。
限られた期間に書き上げた記事が多くなればなるほど、読まれる回数も増える。
そうするとデータが増える。どんなものが好まれて、どんなものがあまり読まれないか、傾向が見えてくる。
そうして得た気づきを文章に反映させて、さらに結果を待つ。
これを繰り返すことで、文章の練度も上がっていくはずだし、PV数も増える、はずだ。
ここまで書いて、さっきまで長々と並べてきた言葉は「PDCA」の一言で説明できることに気づいてしまった。
まあ、一言で済むことを1000字くらいかけて伝えるのが醍醐味だったりするんだけど。