中二病が治らない

そんな私の戯言です

ことばの力

定期的にブログを更新するようになってから、早いもので4ヶ月が経つ。

ある程度まとまった文章を書く習慣がついたことで、自分の中にいくつかの明確な変化が生まれ出していることにふと気づく。

思考を文章にしようと思うときに、頭の中で浮かびあがるイメージみたいなものが前よりもスムーズに言語化できるようになった気がするのだ。「さっき心の中で喋ったことを、いざ文字に起こそうとすると全然思い出せない」という状態がずいぶん減った。
文章を書くのに費やす時間が短くなったので、その分毎日記事を投稿するようにした。すると今度は1日の中で文章にできそうな出来事や考えごと、感情なんかを必死に探さなきゃいけなくなる。
その結果、感性のキメが細かくなったというか、さまざまなことをキャッチするアンテナの感度が高くなったような気もする。

けれど、言語化スキルの上達も感性のアンテナの発達も、ぼくの身に生じた一番の変化ではなかった。
むしろその最大の変化に比べたら、上の2つなんて本当に些末なもののように感じる。

 

書く習慣によってぼくがもっとも変わったこと。

それは、ことばに対する考え方だ。

 

ことばの力は、おそろしい。
使い方次第で簡単に人の自尊心を傷つける。死に至らしめることさえ容易い。
あるいは、ほんのささいな一言が怒り・分断・衝突を呼び起こし、何十万もの人を殺してしまうような戦争の引き金にさえなりうる。
そんな大きな話でなくたって、身近な誰かの何気ない一言によって心をへし折られてしまった経験をした人は少なくはないだろう。

ブログで文章を発信するようになって、ことばの持つ力の強さをまざまざと実感している。
日夜インターネットで吐き出され続けている数多の罵詈雑言。匿名だからできることなのか、どうしてこんなことを言えるんだろう、と思うくらいにひどい言葉が並ぶ。

 

しかし、傷を癒し、人の心を奮い立たせるのもまた、ことばの為せるわざだ。

スターウォーズ』に出てくるフォースみたいだ。
使い手の心の持ちよう次第で、善にも悪にも傾く。

ことばの持つ力の強大さ、おそろしさを知ったからこそ、その使い方には気をつけたい。
そして、いつか誰かの傷を癒し、気持ちを奮い立たせられるようなことばを自分も使えるようになればいいな、なんて。