中二病が治らない

そんな私の戯言です

「入れて」ってうまく言えないんです

ここ数日くらい、感度が高くてフォロワーがたくさんいる人たちが口をそろえて「clubhouseがアツい」とか「clubhouse、面白いことになりそうだぜ(意訳)」などと発信している。

クラブハウスってのはなんじゃいこらと思って検索してみると、どうやらUS西海岸発のおニューなSNSらしい。

音声ベースでさまざまなコミュニケーションを展開できるらしく、個人で特定のメンバーで閉じたグループを作ってその中で雑談をしたり、不特定多数を集めてオンラインで講演や対談を行ったり、ラジオみたく一人で勝手にべらべら喋ったり、自作の音楽を路上ライブよろしく発表できたりなど、多種多様な使い方が可能なのだという。

 

「よっしゃ!いち早く流行りに乗っちゃうもんね!!これで俺もアンテナ高いハイセンスマンだぜfoooo〜!!!」ってな具合に意気揚々とアプリをインストールしたのであるが、どうやらサービスを利用するには既存ユーザーからの招待が必要らしい。

一見さんお断りかよ、clubhouse。

祇園の茶屋と同じシステムだ。行ったことないけど。

見ればTwitterでもフォロワーに招待をお願いするユーザーが多数発見できる。メルカリなんかでは、clubhouseの招待券が何万円という単位で競売にかけられているという。

買う方もアレだが、売る方も売る方だ。

他の誰かから招待してもらったんだろ?

ならそのバトンを次に回せよ。

恩義を換金して足元見てんじゃねぇよ。

 

とはいえ、これではアプリをインストールしても使えない。

とりあえずTwitterやらインスタやら他のSNSなんかで呼びかけてみたが、特に反応はない。

そこまでして、ぼくは何だか恥ずかしくなった。

本気で始めたいと思ったら、すでにアカウントを獲得した知り合いに頼んで招待してもらうのが一番可能性が高いはず。

にもかかわらず、ぼくが取った手段は不特定のフォロワーに呼びかけて向こうから声がかかるのを待つ、それだけ。

「どうしてそう、受身の手段しか取れないんだ!」

キレ気味で自分ににツッコミを入れる。

 

現時点で、1人のユーザーがclubhouseに招待できる人数は2人が限度だ。

そうなると、2つの招待枠のうちのひとつを誰かからいただくことになるわけだが、ぼくが誰かにお願いしたとして、果たしてその人はぼくのために貴重な枠を割いてくれるのだろうか。

そんなことを考えてしまい、足がすくむ。

 

どうして、素直に「招待して」と言えないんだろう。

けれど、思い返してみればそれは今に始まったことじゃない。

そういえば、子供の頃から友達が遊んでる中に「入れて」って混ざるのが得意じゃなかった。

他の友達が混ざろうとしたタイミングで「俺も!」みたいなやり方でかわしてたっけなぁ。

けれど、まさか今になってこういう形で効いてくるとは。思ってもみなかった。

 

もっと素直に人と関われるようになりたいなぁ、と思いつつ、昔の自分だったら「クラブハウスだかなんだか知らないが、そんな俗物趣味の流行りには乗りたくないね!」なんて言ってただろうなぁ、と。

そう考えるとまあ、少しは素直になってきたのかね。