中二病が治らない

そんな私の戯言です

形式 〜再開します〜

だいたい1年以上ぶりの更新だ。

 

とはいえ、その間全く手を触れなかったというわけではない。ふと思いついたことがあれば「よし、文章にしたためたろ!」サイトにアクセスしては、書きかけのまま忘却の彼方へと追いやってしまう、なんてことを繰り返していたら、一年が経っていたという顛末だ。

 

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物事にはそれぞれ様式というか、しかるべき型、みたいなものがあると思っている。

例えば、同じ題材(テーマ)でコンテンツを作るにしても、文章、詞、音楽、絵、劇、講義などと、その表現方法は多様だ。

また、同じ文章という表現方法をとってみても、その書き方(小説か随筆か、あるいは記事か説明書か)や誰に読まれるか(特定の誰かに向けたものなのか、記事なら想定される読者は誰か、媒体は紙がネットか、など)によって、文体や表現の仕方を工夫する必要がある。

つまり、何かを表現物としてアウトプットするとき、その出力方法や見られる状況に応じて、適切な型が変化する。

 

ぼくが1年もブログを放置した理由、

何がしか書こうと思い立っても、完成に至ることがなかったのは、この場所における形式をついに決めかねていた、というのが一つ、大きなものとしてある。

(人はそれを言い訳ともいう)

自意識過剰が過ぎて、「誰に見られるのかな〜ドキドキ」とか「文章うまいって思われた〜い」なんて見られることを必要以上に気にしていた。そして自分で形式を過剰に設定して、気づいたら自分自身で勝手に書きづらくしていた。

中二病が治らない』などと、全く言い得て妙なタイトルをつけたものだ。自分で言うのもおかしなことだが。

 

そんな野郎が、何を勘違いしたか「ものを書いて飯を食いたい!」なんて思い立って、ライティングの教室に通ったりもした。いくつか記事も書いた。

ぼくがボランティアへ行くのは、誰のためでもない | 天狼院書店

ぼくがボランティアへ行くのは、誰のためでもない | 天狼院書店

 

書くことを学ぶ中で、個人的に最も重要だと感じたことは2つ。

①自分以外の誰かに向けて書くこと。

②そして量をこなすこと。

文章をコンテンツとして発信する以上、それらは誰かにとって有益なものである必要がある。

その感覚を掴むために最も最適な方法が、とにかく書くということだ。量をこなすうちに、徐々に自分の脳内に文章の経験値が蓄積されて、だんだんと誰かの効用を高めるような文章の書き方がわかってくる、のだという。

 

その学びを踏まえたうえで、ぼくはあえて、せめてこのブログでは好き勝手、自分の書きたいことを書いてやろうと決めたのである。

換言すれば、自分自身を想定読者として設定して、ぼく自身が「こんなものを読みたいなぁ」と思ったことを形にする場にしてやろう、という魂胆だ。

誰かに向けて書く場所はnoteに譲るとして、ここではあえて「ルールを設けず、好き勝手やる」という形式を定めることにする。

(noteも、アカウント作ったはいいが、実際のアウトプットはまだできていない。つくづく行動の遅い奴だ)

 

ぼくはどうにも怠惰な男だから、誰かのために頑張ることはそれなりにできても、自分の内的な動機や情熱に従って動く、ってことが中々できていない。

そこで、いうならば個人のメディアであるブログに、自身の内なる熱量を確認するためのメーターの役割を与えてやるということだ。

これから先、他人に向けて書くにしろ自分に向けて書くにしろ、そもそものペンを持ちつづける情熱、ネタを見つけ続ける姿勢を失っては、元も子もない。

だから、他者との関係による強制力に頼らず、ぼく自身の内的な熱のみをエンジンとする場所を作ることにした。

そしたら、書けたのである。それもかなりスムーズに。ここまで1時間足らずで書き切れた。

熱量のチカラの凄まじさを、今身をもって実感している。

 

「そんなものはテメェの日記でやれや!」と思われるかもしれない。

しかし、だ。

そこは自意識過剰の悲しき性かな、他の誰かの反応にビビりながらも、それでも賞賛が欲しい、という衝動が抑えられないのである。

自分が普段思っていることが、ある日どこかの誰かにピンポイントで突き刺さり、感動を与えることができれば、ぼくにとってそれに勝る喜びは他にない。

 

ハッキリ言って、自分の書いたものを見られるのは恥ずかしい。

リアルの友達にこれを対面で読み上げられようものなら、絶対に顔を真っ赤にして、奇声を上げながら腕をブンブン振り回す確信がある。

(やめてくれよ!マジで!)

なのに思いの丈を表現して、いけしゃあしゃあとパブリックに発信したいという欲求を捨てられない。

 

ぼくは変態なのだろうか?

たぶん、馬鹿なだけだ。