中二病が治らない

そんな私の戯言です

ものごとを続けるために大事なこと

ものごとを続けるのが、子供のころからずっと苦手だ。
現にブログにしたって「よっしゃ!(なるべく)毎日書き続けてやっからな!」とリアルの友人には意気高く宣言したものの、この2週間くらいは体調や精神状態がすぐれないこともあってブログもnoteも更新できないでいた。

 

毎日続ける、ってことは口で言うのは簡単だけど、実際に自分で手を動かしてみるとえらく難しいことに気づく。
けれど、何かを上達させようと思ったら根気よく毎日続ける以外に方法はないのである。
うなぎの蒲焼き職人の世界では、その技術の難しさを形容する言葉に「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」というものがある。
プロとして周囲から認められるくらいの技量を身に着けようと思ったら、それだけ長期間にわたって経験と鍛錬を重ね、技術やノウハウ、あるいはセンスといった暗黙知を身に着けていかなければいけない。
「学問に王道なし」という言葉があるように、勉強だって日々の積み重ねが何よりも重要になってくる。東大を目指すような学力の高い生徒でさえ、単語帳と青チャート*1を何周も繰り返している。
要は、何か突き抜けようと思ったら毎日コツコツ鍛錬を繰り返すよりほかにない。

 

という具合で、どうしたら自分で決めたことを習慣づけて成長につなげられるだろうか、とこのごろは考えているわけだが、ぼくの経験則から言わせてもらえば、毎日何かを続けるうえで「気持ち」は一番アテにならない。

 感情やモチベーションは季節の変わり目の空模様みたいなもので、コロコロと移り変わってちっとも安定しない。そもそも感情は「好きな人と話ができて嬉しい」とか「お気に入りのカレー屋が潰れてしまって悲しい」みたいに外的要因によるところが大きく、内的なものである習慣に対する動機づけとしては相性が悪い気がする。

そういう意味では「毎日◯時には筋トレをする」「寝る前の30分は読書をする」みたいに、仕組みとしておのおのの生活サイクルの中に組み込んでしまうのが一番いい。

しかし、それでも体調が悪いとか精神的に落ち込んでいるとかすると途端におろそかになってしまう。
現にぼくがそうだった。弱い人間だなあ、とつくづく思う。

 

どうやら習慣づけのためのシステムをいったん組み込んだ後は、心と体の状態を整えておくことが大事らしい。
そのためには睡眠が一番いい。実際、ぼくは体調が悪かったり精神的に落ち込んでいたりしていたときは無駄に夜更かししたりなんかして、睡眠時間が足りていなかった。試しにいつもより早く床に就くなどして8~9時間の睡眠時間を確保したら、コンディションがずいぶん回復しているのを実感した。

ぼくは幼少期から今までずっと物事を続けるには強い意思が必要だと信じていて、心や体の状態はあまり重要ではないと思っていた。むしろ、身体的・精神的に苦しい時にどれだけ頑張れるかが、伸びるかヘタレるかの分水嶺とさえ考えていた。

けれど、どうやら継続のためには、心と体の状態を健康なままで維持しておくことの方がはるかに重要であるようだ。
そしてそのアイデアは「人間の体は、頭(理性)よりずっと賢いのかもしれない」という、ぼくの仮説から導き出されている。

*1:数研出版から出版されている『チャート式 基礎からの数学』の通称。各単元の基礎から難関大合格レベルまで幅広くカバーしているため、難関大志望の学生から支持されている。